どんなソフトでも何ができるのかを知ることはとても重要です。これが分からないと、途中で何をしていいかわからなくなってしまったり、そもそも何から始めていいかわからなくなってしまいます。
当たり前ですが、データベースですから、データを保存します。データにはラベル(フィールド名)があり、例えば、見積書のデータベースを作ろうと思えば、商品名、単価といった部分がラベル(フィールド名)になります。さらに、そのフィールドをいくつか集めグループ化したものがテーブルです。
データは、タテの列(フィールド)とヨコの列(レコード)よって区分けされています。これはExcelなどの表計算ソフトとイメージ的には同じです。
データベースとExcel等の表計算ソフトとの違いは、基本的にすべてのデータを表示する表計算と、必要なデータを指定し、取り出す(検索)という違いです。表計算ソフトのファイルを開くと、バッと一度にデータが表示されます。データベースの場合は、ネットショッピングを想像してもらえるとわかりやすいかもしれませんが、ネットショップのホームページへ行くと、まず検索するための窓とそれを実行するボタンがあります。これは、データベースに商品の情報が保存されているからです。
その窓にほしいものの名前を入力して、検索ボタンを押します。FileMakerでも、最初はすべてのデータが表示されるようになっていますが、実際に業務で使ったりするときには、これと同じように、見たいデータを探して、データベースから引っ張り出して、見ることになります。
ある項目(フィールド)にデータを入力すると、違う項目のデータが決まる場合、そのデータを自動で入力させることができます。
例えば、見積書の場合、商品名が決まると単価や価格が決まります。FileMakerでは、商品名を入力すると、自動で単価を入力さえることが可能です。
またスクリプトといって、一度に複数のデータを書き換えたり、見積書をPDFにして、デスクトップに保存したり、またそのPDFファイルを添付したメールを自動で送付したりといったことができます。このスクリプトも日本語で記述でき、コマンドをリストからダブルクリックで選ぶだけなので、こういった経験のない方でも学んでいけます。
FileMakerではファイルを開くときに必要なアカウントとパスワードを設定でき、そのアカウントに応じで入力できる項目を制限したり、見せたいデータを決めたりすることが可能で、かなり細かく設定することもできます。
ざっと書いてみましたが、まあまだいろいろあります。ただ、FileMakerを勉強していく前に知っておくべきポイントはこのあたりになります。あとは随時必要に応じでご紹介できればと思います。