レイアウトは、ユーザがデータを入力したり、何らかの処理をするためのインターフェイス=画面です。定義されたフィールドにデータを入力するための画面がレイアウトで、FileMakerではこのレイアウトを基準に物が動くといってもいい重要なものです。
レイアウトには必ず、テーブルが割り当てられます。しかし、この「テーブル」とは、テーブル定義で作成されるテーブルのことではなく、リレーションマップ上のテーブル→テーブルオカレンスです。
テーブルオカレンスは、テーブルのリレーションマップ上の分身みたいなもので、マップ上に同じテーブルの分身をいくつも定義できます。それぞれの分身で違うリレーションシップを組むことができるので、どのテーブルオカレンスをレイアウトに関連付けるかによって、扱えるデータが変わってきます。
レイアウトには3つの形式があり、それぞれ得意としているところが違います。まずは、オーソドックスな表形式です。
シンプルなレコードのみを表示する形式で(設定で、レコード以外も可能)、ユーザにデータを入力してもらう画面にはあまり向きませんが、メンテナンスや開発などでデータの動きを確認したりするには非常に便利な形式です。
フォーム形式は1画面に1レコードを表示するカード型の形式です。
多くのフィールドを配置したり、ポータルを配置する場合によく使用される形式です。
リスト形式は、一度に複数のレコードを表示することができる形式です。
見た目はフォーム形式とあまり変わりありませんが、配置するフィールドの数がそれほど多くない場合や、一度に表示させたいレコード数が多い場合に使われます。