FileMaker Server15はまだWindows Server2016をサポートしていません。Windows Server2016を使用するには自己責任になります。
まず、Windows Server 2016は今年発売された新しいサーバー用途のWindows OSです。FileMakerは通常、発売後時間を置いた後にサポートされることが多いので、2016年12月時点でサポートはされていません。
インターフェイスはWindows10と同じ作りで、普段からWindowsを使用している方であれば違和感なく使えます。またFileMaker Server用途だけであれば、特に使用するにあたり難しいこともあまりありません。
Windows Serverには「Datacenter」「Standard」「Essentials」という3つのエディションがあります。通常FileMaker Serverでは「Standard」がサポートされます。スタンダードという字のごとく、スタンダードな通常このエディションが選択されることが多いです。しかし、「Essentials」というエディションがあります。「Essentials」を検索してみますと「本質的な」「必須の」といったような意味があるようです。よくエッセンシャルオイルというものがありますが、これと同じで、「Essentials」エディションは、Windows Serverの本当に必要な部分を抽出したといったようなものであると思われます。
価格面ではマイクロソフト社のHPによりますと、「Essentials」は96,200円、「Standard」は169,600円となっています。実際に「Standard」にはCAL(クライアントライセンス)が必要になってくるので、プラスして費用が掛かります。ちなみにWindows Server 2016よりライセンス体形が変わり、CPUのコア数によりOSのライセンス料がかかるようです。基本的に「Essentials」のほうが安いということが言えます。
「Essentials」エディションは以前からもあり、FileMaker Serverをインストールして使用することは可能でした。今回も結論から言うと、可能です。ただし、FileMaker Serverは正式にサポートしていないので、インストールにはひと工夫必要でした。これは、「Standard」でもWindows Server 2016ではまだ工夫が必要だと思います。通常サポートされているOSにFileMaker Serverをインストールする場合、特に特別な操作を必要とせずに、普通のソフトをインストールする感覚でインストールできます。
まず、Application Request Routing(ARR)が必要ですが、これが自動でインストールできません。このApplication Request Routing(ARR)を手動でダウンロードしてインストールする必要があります。
また、これはFileMaker Serverのサポートの問題ではないかもしれませんが、80ポートが使用されているというエラーが出てインストールが進めなくなりました。これはWindows10にインストールを試みた時にも起きたことがあります。これらをクリアすれば、晴れてインストールすることができました。