こんにちは!
Window10のサポートが終了しました。
今後は、アップデートが原則提供されなくなり、危険な状態にさらされる可能性もあります。いまだにかなりの数のWindow10が世の中にあるということですから、それを狙った攻撃も予想されます。
また、一般のユーザーの方では、自分が今どのバージョンのWindowsを使っているかを調べるのが難しかったり、その方法を説明するのが難しい場合もあります。
そんな時には、FileMaker(ファイルメーカー)の機能を使って、通知するという方法が最善です。ユーザーにとっては、特に面倒な操作をすることがなく、バージョンを知ることができます。
Get (システムバージョン)
Get (システムバージョン)関数は、FileMakerを起動しているクライアントのOSのバージョンを返す関数です。
Windows10の場合は「10.0」を返します。
この関数は、あくまでもバージョンの番号を返すだけなので、Windowsかどうかを調べることができません。
Get (システムプラットフォーム)
そこで、Get (システムプラットフォーム)を合わせて使用します。
Windowsの場合は「-2」を返します。
実装例

実装にはいくつか方法がありますが、そのファイルを起動したときに表示される画面(メニュー)などに、テキストなどで上記のように表示するのがいいでしょう。また、Windows10のときだけ表示をしたいので、「次の場合にオブジェクトを隠す」を利用していきます。
次の場合にオブジェクトを隠す設定
この機能は、「隠す」機能となっていて、「表示する」機能ではないので、「表示させたい」という場合には、少し考え方を反転させる必要があります。
( Abs ( Get(システムプラットフォーム) ) = 2 and Left ( Get(システムバージョン) ; 2 ) = 10 ) = 0
この式を次の場合にオブジェクトを隠すに設定しています。
Abs ( Get(システムプラットフォーム) ) = 2
この部分は、OSがWindowsの場合を見分けています。Abs関数によって、マイナスを取り除いています。
Left ( Get(システムバージョン) ; 2 ) = 10 )
この部分は、OSのバージョンが10である場合を見ています。Left関数を使っているのは、マイナーバージョンアップ等があって「10.0」に必ずならない可能性を考えておく必要があるからです。「10.1」になっていてもいいように、先頭の2文字分を取り出しています。
この二つが、両方「真」になった場合だけ、表示します。最後の「=0」は、どちらかが「真」にならなかった場合には、「オブジェクトを隠す」=テキストを隠すというようになります。