この時期に新しいバージョンが登場することが、定番となりましたFileMaker(ファイルメーカー)の新しいバージョンである「18」が登場しました!
どこがかわったのか、バージョンアップをしたほうがいいのかなどなど、詳しく掘り下げていきたいと思います。
FileMaker 18シリーズは、下記のソフトウェアで構成されます。
端的にまとめますと、開発するうえで、便利・やりやすくなった機能の追加がメインです。
これは、FileMakerが円熟期に入った、ということを示しているのではないかと思います。
また、スクリプトステップ、関数でも追加があります。詳しくは、後述していきます
以外にいい機能追加かもしれません。会社で基幹業務を扱うメインとなるAppがある場合、FileMakerを起動して、Appを起動してという手間を省くことができるので、楽になります。ただ、元々ショートカットによってこれと同じようなことを行っている場合もありますので、効果は場所によるかもしれません。
パソコン上のファイルを開いたり、削除したり、存在を確かめたりすることができるようになりました。
筆者もよくパソコン上にファイルが既にあるかないかを調べたいなと思うことはよくありました。今までは、これを無視して、エクスポートしたり、インポートしたりして、取得関数「Get(最終エラー)」によって、あるかないかを判断していました。しかし、その必要がなくなり、事前に確認することが可能です。
プログラミング的な要素が入ってきました。今まで、関数でランダムなパスワードに使用するような文字列を生成する場合、再帰式を使う方法がありましたが、このWhileによって、それが必要なくなりました。この関数は、繰り返しの処理を行えるようになり、複雑な再帰式をつかなくてもよくなりました。非常に便利な関数です。
FileMaker 18は、FileMaker Server16~18に接続することができます。つまり、15以前を使用している場合は、FileMaker Server 18に接続できないということになります。
FileMaker Serverの対応OSはWindows Server 2016、2012 R2がWindowsのサポートになっています。
FileMaker Pro Advancedにはファイルをホストして他のFileMaker Pro AdvancedやFileMaker Goから接続できるピアツーピア接続の機能があります。最大5ユーザーまで接続できますが、この機能は将来的に削除されるようです。18では、まだその機能は残っています。
FileMaker 19で削除されてしまうのでしょうか? 細々とそっと残しておいてほしいものですね。
以前はバージョンアップと言えば、1.5~2年程度のスパンで行われていましたが、一年に一回のこの時期にバージョンアップされるのが定番となりました。よって、一つ一つのバージョンアップの幅が当然のことながら、小さくはなっています。すぐに、18がしなくてはいけないということではないでしょうが、15以前のバージョンを使用している場合は、検討を行った方がいいでしょう。
15以前から18に移行するとなると、結構な大仕事になっては来るでしょう。FileMaker Serverに使用しているサーバー機の交換時期などに合わせてバージョンアップさせるのがいいのではないでしょうか。