こんにちは!
この記事では、FileMaker(ファイルメーカー)とは、何ができてどんなソフトなのかをこれからFileMakerを購入しようかどうか検討中や、上司・役員の方に導入を進める場合などの参考になる情報をお伝えしていきます。
はやりのローコードツール
FileMakerを一言でいうと、「システム・アプリ」を作成できるソフトです。
業務で使用される管理のためのシステムやアプリを作成されている方が多いのですが、例えば、見積書や請求書を作成するためのアプリを作成することができます。
それ以外にも世の中にある業務管理用のアプリの大半は、FileMakerで作成することができると思って間違いないでしょう。
さらに、FileMakerは、自分でこれらのアプリを作成できるのが魅力です。
はやりのローコードツールです。
ローコードツールとは、少しのコード(プログラミング)で、アプリを作成できるツールのことです。もうひとつ、ノーコードというものがありますが、それはまったくコードを描く必要がなく(プログラミングする必要がなく)、アプリを作成できるものです。
ですから、FileMakerは少しプログラミングのような要素があるということです。少しなので、普段からパソコンを使って仕事をしているような方であれば、専門的な知識はなくても、ある程度のものは作れるというのがFileMakerの魅力です。
もちろん、多少のプログラミング要素がありますので、本格的な、大掛かりなアプリを作成しようとするとそれなりの知識や経験が必要になる場合もあります。
ただし、一般的にノーコードのツールよりもローコードのほうがやれることの幅が広いという特徴もあります。
一般的に一部署や小規模で使うようなものの場合はノーコードでも対応できますが、会社規模や多人数で使用するものの場合は、FileMakerのようなローコードツールが向いているとされています。
FileMakerは、会社規模のシステムを作成することもできますし、一部署の管理で数人で使用するようなものや一人で使用するようなものも作成することができます。
FileMaker Server
FileMakerには、FileMaker Serverという製品があります。このFileMaker Serverを使用すると、多人数でアプリを使用することができます。サーバーにインストールして、使用するソフトになっています。
このFileMaker Serverを使用すると、毎日同じ時間に決まった処理を行ったり、自動でバックアップを取ることもできます。
また、外出先からインターネットを使って、FileMaker Serverに接続すると、移動中や出張先のホテル、自宅などから見積書を作成したり、日報を入力したりといった使い方もできます。
FileMaker Pro
FileMaker Proは、PC用のクライアント&開発用のソフトです。
FileMakerアプリを開発するのにも使用しますし、開発しない人が、そのアプリを開くにもFileMaker Proを使用します。
例えば、アプリを開発する人が1人いて、そのアプリを使用する人が4人いる場合、5人分のライセンスが必要になり、その全員にFileMaker Proをインストールすることになります。
ライセンスは、ユーザーライセンスというのが基本で、使う人×ライセンス数となります。もちろん、開発する人も含みます(詳しくはClaris社のHPを参照ください)。このライセンスには、FileMaker Serverもセットになっています。
FileMaker Go
iPhone、iPad用のアプリがFileMaker Goです。このアプリでは開発をすることはできませんが、アプリをクライアントとして使用するためのアプリです。
つまり、FileMaker Goがあれば、外出先などからFileMaker Serverに接続してアプリを使用することができます。移動中や出張先のホテルなどで、見積書や日報を作成することも可能となります。
ちなみにAndroid用にはアプリはありません。
メリット
FileMakerを導入する最大のメリットは、「自分でできる」ことです。前述しましたように、プログラミング等の専門知識がなくても、普段からPCを使って仕事をしているような人にはFileMakerを使えるようになります。大規模なものについてはそれなりの知識や経験が必要になるものもありますが、他のツールより幅広いことができ、ある程度自分でも可能というのがメリットです。
普通のシステムを外注するとかなりの金額になりますが、FileMakerを導入し自分で行うことでコストメリットが得られます。また、一つのアプリを作る程度では、あまりメリットがないかもしれませんが、作れば作るほどコストパフォーマンスが得られるというのもFileMakerの特徴です。
デメリット
デメリットとしては、便利なソフトですからそれなりの値段はするということです。もちろんソフト代は無料というわけにはいきません。ただ、べらぼうに高いというわけでもないので、中小企業でも十分に導入できるものではないかと私見ではありますが、思います。
また、FileMakerは難しいソフトではありませんが、作るものによっては、専門知識や経験が必要になることもあります。見積書や簡単な帳票を作るだけであれば、そんなに難しくはありませんが、アプリ同士の連携などを行う場合は、それなりの経験が必要にはなります。ただし、他の専門的なツールに比べれば格段に作りやすいとはいえると思います。
まとめ
FileMakerは特に、業界が小さかったり、一般的な市販ソフトでは代替の効かないアプリであったり、管理をしている会社に得に向いていると言えるでしょう。また、あう市販ソフトがあって高額であるとか、カスタマイズしたいといった場合には、FileMakerで自分で作ってしまうのも手です。
市販ソフトだと業務ルールを大幅に変更しなければならない場合や、使い勝手がいまいちといった場合にもFileMakerを導入して自分で作ってしまうのも手かもしれません。
やる気があれば自分好みのアプリが作れるのが最大の魅力といえるでしょう。