FileMakerを持ち歩く
FileMaker Proで作成したソリューションを外に持ち運ぶことができるようになるアプリがFileMaker Goです。このアプリは現在(2024年)のところ、iOSのみの提供となっています。このアプリでは、インターネットに公開しているFileMaker Serverの共有ファイルにも接続することができます。また、インターネットに公開していなくてもiOSにデフォルトであるVPN機能を使えば、インターネットに公開していないFileMaker Serverであっても接続は可能です。ただし、FileMaker ServerのネットワークにVPNで接続できるルータなどが必要になります。今後FileMaker CloudによってVPNなどを使わずに便利に共有ファイルに接続することが可能になります。
Android(アンドロイド)では現在のところアプリはありませんが、FileMaker Web Direct(ウェブダイレクト)ではAndroidでも正式に接続に対応しました。
FileMaker Goのこんな使い方
・外出先から顧客管理・販売管理・営業日報・在庫管理などの業務管理システムにアクセス
・在庫の棚卸用の端末として
FileMaker Goにできないこと
FileMaker Goは作成したソリューションにデータを入力したり、参照したりする機能しかありません。したがって下記のようなことはできません。
・レイアウト・スクリプトなどの編集
・アカウント、ファイル管理、ファイルオプションなどの機能
・ファイルを編集することはできないのですが、それ以外の機能(スクリプトステップの動作など)についてはほとんどFileMaker Proと同じです。
FileMaker Goにかかる費用
FileMaker Goのアプリは無料です。その代わりに、FileMaker Serverへ接続する際には、同時接続ライセンスまたは、FileMaker Licensing for Teams (FLT)ライセンスが必要になります。
FileMaker Proで作成したソリューションをiPad、iPhoneなどにコピーし、それを開き、データを入力したりするのは費用が掛かりません。