最近のFileMaker Serverでは、最初からPHPが使えない?
最近のFileMaker Server(Windows)では、ソフトインストール時にPHPが有効になっていません。
なぜPHPが必要? PHPってなに?
簡単に「PHP」について紹介していきます。
PHPはプログラミング言語の一つです。細かいことを言うとプログラミング言語よりライトなスクリプト言語に属するといわれています。
このPHPは、Webアプリケーション、ECサイトの構築によく使われる言語で、FileMakerデータベースと連携して、FileMakerデータベースの内容を参照したり、レコードを編集することもできます。
このPHPで「FileMaker API for PHP」を使うことにより、FileMaker Serverを通して、FileMakerデータベースを操作することができます。
例えば、商品のリストと在庫数が入っているデータベースがあるとします。このデータを見るには、FileMaker Pro やFileMaker Goが必要になります。
社外や、不特定多数の方に対して、この情報を公開したいと持った時に「カスタムWeb公開 for PHP」を使うと、ホームページ上に在庫数などのデータを公開することができます。これに使用するのが「PHP」です。
手順1 Admin ConsoleでWeb公開を有効に
Admin Consoleを開き、「コネクタ」→「Web公開」を開きます。
「Web公開エンジン」→「マスタマシン」の右側にあるボタンをクリックして、「On」にします。
画像のようなダイアログが表示されますので、そのまま「OK」します。
次に「OpenJDK」をダウンロードするようにダイアログが出ますので、リンクをクリックしてダウンロードします。こちらでもダウンロードできます。
「OpenJDK 8 (LTS)」「HotSpot」を選択して、下の方にある画像で示した部分をクリックしてダウンロードします。(※Windows Server2012R2移行で64Bitの場合)
「参照」をクリックして、先ほどダウンロードしたファイルを選択し、さらに「アップロードします」
アップロードが完了したら、FileMaker Serverを再起動します。再起動する場合は、すべてのファイルを閉じ、データベースサーバーを停止して、サービスを再起動します。
手順2 Webサーバー・IIS(インターネットインフォメーションサービス)の設定1
「インターネットインフォメーションサービス」を開きます。「コントロールパネル」→「管理ツール」や「スタート」などから開くことができます。
左側のツリーから「FMWebsite」を開き、「ハンドラーマッピング」を開きます。
次に右側にある「モジュールマップの追加」をクリックします。/p>
このように入力、選択します。
また、「実行可能ファイル」の部分は、「C:\Program Files\FileMaker\FileMaker Server\Web Publishing\publishing-engine\php\php-cgi.exe」を選択します。
「左側のツリー」の一番上の階層「(サーバー名)」の部分をクリックします。
「FastCGIの設定」を開きます。次に右側にある「アプリケーションの追加」をクリックします。
完全なパスの右側にある「…」をクリックして「C:\Program Files\FileMaker\FileMaker Server\Web Publishing\publishing-engine\php\php-cgi.exe」を選択してください。
最後に右側にある「再起動」をクリックしてWebサーバーを再起動します。