こんにちは!
今日は、FileMaker(ファイルメーカー)のバージョンアップについてです。
以前はFileMakerのバージョンアップは不定期でだいたい1年半から2年くらいに一度大きいバージョンアップがありました。
現在では、毎年5月ごろに1回バージョンアップが行われています。毎年ありますので、そのペースに乗るべきかどうか迷うところもあります。
今回はそんなバージョンアップの頻度について解説していきます。
サポート終了を考える
Claris FileMakerには、サポート期限があります。
現在(2025年)、FileMakerのサポート期限は、リリースしてから2年間となっています。ですから、現在サポートされているバージョンは、2025(22)、2024(21)、2023(20)の3つのバージョンです。ちなみに2023に関しては、2025年12月で終了となります。
ここから、考える場合、リリースしてから2年間サポートされるので、バージョンアップも2年に1回は裁定しておきたいところです。
サポートが切れるとどうなる?
サポートが切れると、アップデートがなくなります。アップデートは、不具合の修正やセキュリティ上の問題があった場合の修正プログラムです。
サポートが切れると、不具合やセキュリティ上の問題が分かった場合でも、原則としてアップデートがありません。
ですから、基本的にはサポートが切れる前にバージョンアップはしたいところです。
また、サポートが切れると、FileMaker Goを新しくダウンロードできなくなる可能性もあります。現にダウンロードできるFileMaker Goが、使っているFileMaker Serverに対応していないといったこともあり得ますので、FileMaker Go+FileMaker Serverを利用している場合もサポートが切れる前にバージョンアップしておきましょう。
バージョンアップを優先的にするべきもの
まず、FileMaker Serverについては、サポートが切れ、セキュリティ上の問題が発生した場合、影響が多くなる可能性がありますから、できるだけ最新のものにしておくことをおススメします。
FileMaker Proを単独で使っている場合はどうでしょうか?スタンドアロン(FileMaker Serverに接続しないで使用)している場合には、必ずしもサポートが切れる前までにしなくてもいいかもしれません。もちろん、できるだけした方がいいのですが、
既知の問題
既知の問題とは、Claris社が認識しているけれど、現時点で対処できていない問題です。どのバージョンにも少なからずあり、問題によってはバージョンアップしないほうがいいケースもあります。
ですから、バージョンアップを検討するときに必ず、検討しているバージョンに既知の問題がないかどうかをチェックしてから、実施します。
既知の問題に関しては、FileMaker Serverはこちら、FileMaker Proはこちらから確認することができます。
社内の問題
FileMakerは、多くの場合、専門の担当者・エンジニアが社内にいません。いる場合は特に問題ありませんが、いない場合はおいそれと、バージョンアップすることができないと思います。
多くは他の業務と兼任している場合が多いでしょうから、その業務の合間を見てバージョンアップするしかありません。FileMakerのバージョンアップは、近年毎年ありますから、手が空くことが多い時期を確保しておき、あらかじめ計画しておくのがいいでしょう。
新機能の検討
バージョンアップがあると少なからず新機能が搭載されます。
ですが近年は、AI関連の機能の追加が多く、全く使っていないという方も多いのではないでしょうか。
そんな場合は、無理にバージョンアップしなくてもいいケースもあるでしょう。バージョンアップは、それなりに大変な作業です。既知の問題を調べたり、サーバーを止める必要がありますから、その時期に関しても検討しなければなりません。
新機能で使いたいものがあるかどうかも一つの判断基準になると思います。
当サイトでは、FileMakerにバージョンアップがあるたびに優先的にすべきかどうかについても記事を作成していますので、定期的にお越しくださると参考になると思います。