こんにちは!
今日のテーマは「FileMaker Serverはクラウド環境が正解な理由」です!
FileMaker Serverを導入する際に、オンプレミス(会社の事務所などにサーバーを設置)するか、AWSなどのクラウド環境に設置するかは頭を悩ませるところではないでしょうか。
それぞれメリット、デメリットがありますが、今回はその点からクラウド環境かオンプレミス環境かを見ていきます
オンプレミスのメリット
オンプレミスのメリットは、単純なコスト面でクラウドより優位になる場合がある、という点です。
「優位になる場合がある」というところがミソです。
優位にならない場合もあるということも覚えておきましょう。
オンプレミスの場合、サーバー機を購入して社内に設置するわけですが、このサーバー機が壊れないで、長期間使うことができればコスト的なメリットがクラウド環境より大きくなる可能性があります。
クラウドは、毎月サブスクのように費用が掛かりますが、オンプレミスの場合、サーバー機自体のコストは長く使えば使うほど、1カ月当たりのコストは安くなります。クラウドの場合は、それに関係なく毎月かかるという点で、オンプレミスの方が安くなる可能性があります。
ですから、社外からアクセスすることなく、オフィスのPCからしかFileMaker Serverに接続しないような場合は、オンプレミスという選択もありかもしれません。
オンプレミスのデメリット
先ほどは、コスト面でオンプレミスの方が優位になる可能性があるということで見ていきましたが、オンプレミスのデメリットもこのコスト面にあります。
矛盾しているように見えますが、よく見逃しがちなコストがあります。
人的なコストです。
FileMaker Serverを利用するうえで、サーバー機の用意はかなりの労力を要する場合があります。初期にはそれほどの負担がなくても、サーバー機もパソコンですから、いつか壊れますし、物によっては1年にも満たない期間でディスクの交換が必要になったりといった不具合が起きる可能性もあります。
また、さきほど、オンプレミスの方が、コスト的に優位になる場合があるケースで、社外からのアクセスがない場合と記述しましたが、逆に社外からのアクセスがある場合、出張先や在宅勤務・リモートワークからの接続がある場合は、ルーターの設定などをしなければなりません。これが非常に手間になるケースがあり、見えないこと増となってしまいます。
このご時世、オフィスからの接続しかないケースというのは、稀かもしれません。
また、UPS(無停電電源装置)もサーバー機と合わせて設置する必要があります。このUPSも定期的にバッテリー交換が必要になりますし、停電時にサーバー機の電源を落としたい場合も設定が必要になります。また、定期的なチェックをする必要もあります。
その他、ここには書き切れない見えにくいコストがいくつもあります。クラウド環境では、このような負担がないか、非常に少ない場合がほとんどです。
セキュリティ上の懸念
オンプレミス環境にはセキュリティ上の懸念もあります。
社外からのアクセスをする場合にルーターの設定などを行いますが、これがセキュリティ上リスクになる可能性があります。
ルーター設定は主にルーターに「穴」をあけることになります。
通常ルーターは、外からの通信を遮断する機能があります。
FileMaker Serverを社外からのアクセスができるようにすることによって、その遮断する機能の一部を無効にすることになります。この設定によって、セキュリティ上のリスクが増えることになります。場合によっては、社内のネットワークが危険にさらされる…といったこともないとは言えません。
クラウド環境でも、これに似た設定をしていきますが、もし仮に設定に不備があった場合でも、影響はクラウド環境内だけで済むことがほとんどですから、社内には直接的な影響が起きることは多くありません。
セキュリティ面でもクラウド環境の方が優れていると言えるでしょう。
クラウドの最大のメリット
コスト面から見えにくい部分も含めると、クラウドにメリットがあるというのは分かっていただけたのではないでしょうか。
しかし、メリットはこれだけではありません。
最大のメリットはテスト環境を作りやすい面にあります。
オンプレミス環境だと、テスト環境を作るには、サーバー機がもう一台必要です。
FileMaker Serverのバージョンアップは年1回あります。毎年バージョンアップさせるかどうかは別にして、バージョンアップすることによって動作に変更があったり、新機能に対応しなければならないケースもあり、バージョンアップ前には、新しいバージョンでのテストなどをすることがおススメです。
バージョンアップをする場合は、FileMaker Serverを一時的に止めることになりますが、この作業にどのくらいかかるのかをあらかじめ社内に伝えておく必要があります。業務に使用しているわけですから、どのくらいその業務ができないのかを伝えておかなければなりません。
どれくらいかかるかをあらかじめ測るという点でもテスト環境は必要です。
このテスト環境の構築は、クラウド環境が圧倒的に有利です。
基本的にAWS(アマゾンウェブサービス)などのクラウド環境では、サーバー機を動かしている間だけ課金されます(止まっている間も課金されるものもあります)。テスト環境が不要な場合には、止めておいたり、削除してもいいわけです。
また、アプリをいくつも作っていると、どうしても稼働中のアプリ内で検証できないこともあります。こういった場合に、テスト環境があるとテストを行うことができ、本番環境に追加する前に試すことができます。特に規模が大きい場合はこういったことも必要です。
サーバー機の交換もお手軽
オンプレミス環境では、手軽にサーバー機を交換するのは難しいです。
交換=コスト増につながるからです。
クラウド環境では、こういったことはあまりありません。クラウド環境では、スペックによってコストが決まりますので、スペックが同じであれば、コストも一緒です。
例えば、OSに不調があった場合でもクラウド環境では、簡単に新しいものに交換できますが、オンプレミス環境ではそうはいきません。
また、FileMaker Serverのバージョンアップ時に一緒に交換してしまうということも簡単にできます。
あらかじめ新しいバージョンのFileMaker Serverがインストールされているサーバー機を用意することもクラウド環境では、簡単です。
あとは、バージョンアップしたいときに、ファイルを動かし、DNSの設定を変えれば、バージョンアップ完了です。
まとめ
このように、クラウド環境では、様々なメリットがあります。
やはり目に見えにくい人的なコストというのは、長期間にわたって蓄積されていくもので、社員の不満にもつながります。
オンプレミス環境のサーバーが壊れたら、なかなかすぐに復旧は難しい面もあり、ストレスにもなりますので、クラウド環境でのFileMaker Serverの運用をおススメします。

